2016年6月6日月曜日
思ひ出ぽろぽろ。~ドミトリーっていいよね~
ごぶさたしております。
ANU4・5月組のまのです。
帰ってきて早くも一週間が経ちました。日本は梅雨入りを迎え、より一層じめじめし始めていますが、オーストラリアのカサカサ気候を考えると天国のようです...お肌がうるおいます。
さて、今日はキャンベラでの寮生活についてご報告したいと思います(本邦初公開!!)
キャンベラでは寮に住んでいました。家賃が激安で$13/日でしたので、円高の追い風を受けて2ヶ月いても7万弱...恐ろしいほど安かったです。しかも病院から激近。徒歩2分でした。
寮の入り口。我が愛しのBuilding 5。
夜6時から朝6時までは入り口はロックがかかり、カードタッチしないと入れないようになっているのでセキュリティもバッチリです。
部屋は大体8畳くらいのお部屋が1人1つもらえます。
ベッド、棚、机、ヒーター、洗面台、クローゼットがついています。
シーツ・タオルなどのリネンも週に1回クリーニングして交換してもらうことができ、なかなか快適です。
(http://tmduanu2015.blogspot.jp/2015/05/canberra.htmlより拝借)
キッチン、シャワー、トイレは共同で、他に談話室が各棟に1つあります。(ソファー付き)
(http://tmduanu2015.blogspot.jp/2015/05/canberra.htmlより拝借)
シャワーとトイレの写真は割愛させていただきますが、キッチンは上のような感じ。
一通りの調理器具は揃っているので特に困ることはないかと思います。食器もかなりたくさんあります。なぜかお箸もちゃんとありました。アジア人に優しいつくりです。
買ってきた食材は名前と部屋番号を書いて共同冷蔵庫へIN!ただしたまに食材泥棒が出るのでご注意下さい。私はお気に入りのクッキーアンドクリームのアイスが食べられていました。許すまじ。
さて、そんなわけで快適な寮で楽しいキャンベラライフを過ごしていたわけですが、学校から病院へ向かう道すがらに、我々がしょっちゅう生息していたもう1つの場所があります。
寮から徒歩1分の場所にあるBuilding 4はANU Medical Schoolの建物となっており、その1階が24時間週7日開放されている図書館になっています!
静かだし、綺麗だし、ということでなかなかお気に入りだったこちらのスペース。本を読むもよし、その日学んだことの復習をするもよし、非常に便利です。私は研究も少しかじらせていただいたので、最後の追い込み時期は半分おこもりしておりました。
市街地からは少し離れたキャンベラのANU医学部キャンパスですが、豊かな自然と快適な環境に囲まれ、とてものびのびと充実した生活をおくることが出来ました。
QOL高かった。
ANU 4・5月組
まの
Pain medicine @ MGH その1
初投稿です。Keigitoと申します。
ちなみにこのニックネームはスペイン語によるもので、名前 + -ito(-ita)で「~ちゃん」というニュアンス。面白くて気に入っています。笑
今週からは2つ目のローテーションであるRadiology (Brigham and women's hospital)が始まりました。怒涛のレクチャー・ブリガム学苑で知識がブラッシュアップされたところです。
私は5月にMassachusetts
general hospital (MGH)のPain medicineで4週間実習をしていましたので、その内容を報告します。
概要
Pain medicine(ペインクリニック)とはなんでしょうか。私もシラバスでこのelective course(選択科)を見たときは「緩和医療とは何が違うのかな?」と思いました。
Pain medicineはDepartment of Anesthesiaの一部門で、疼痛の緩和を目的として薬物療法のほか神経ブロック・トリガーポイント注射といった処置、理学療法を組み合わせた治療を行っています。緩和医療は癌などによる疼痛を含めた様々な症状を和らげる目的としているのに対し、ペインクリニックはもっぱら疼痛を扱っています。扱う疾患としては、1か月間の実習では脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアといった整形外科疾患、頭痛、三叉神経痛、多発筋痛症、複合性局所疼痛症候群などを目にしました。術後の急性疼痛への介入も行っています。
モルヒネなどの医療麻薬も使いますが、脊柱管狭窄症などの神経障害性疼痛には効きにくいとされていることと、依存形成の問題もあり、外来ではなるべく処方を避けるか短期間の処方にとどめ、どうしても長期間必要そうな場合は薬剤をローテーションしていました。一方で術後の疼痛に対しては、日本と比較して医療麻薬がよく使われている印象でした。
実習内容
私は4週間のうち3週間を外来、1週間をAcute pain service(院内コンサル)で過ごしました。
まず外来ですが、チームが2~3個あり、それぞれAttending 1名、Fellow 1-2名、Resident 0-1名の構成で、プライマリケア医などから紹介されてくる患者さんの診察や、再診患者さんのフォローアップにあたっています。私のやっていたこととしては、毎日いずれかのチームに所属し、新患・再診合わせて毎日15-20名の患者さんの診察に立ち会いました。外来はまずFellowかResidentが患者さんへのファーストタッチを行い、報告を受けたAttendingが患者さんと治療方針を確認するという流れでした。新患が来た時には、私も参加して予診聴取・身体診察・Attendingへの報告を行いました。こういったことは大学の派遣前トレーニングで練習していたので、最初はドキドキだったものの、ある程度自信を持って(取り繕って?)患者さんと接することができました。
外来は8時から始まり、昼の休憩時間をはさんで17時前まで予約枠があるので、実習時間もそれに合わせたスケジュールです。合間の時間には上級医への質問やカルテの確認をしていました。朝や昼間にはResident向けの麻酔科レクチャーに参加する機会がありました。最終週には、Pain medicineに関して興味を持ったトピックを一つ選んでスタッフの先生方の前で発表を行い、フィードバックを頂きました。
外来は8時から始まり、昼の休憩時間をはさんで17時前まで予約枠があるので、実習時間もそれに合わせたスケジュールです。合間の時間には上級医への質問やカルテの確認をしていました。朝や昼間にはResident向けの麻酔科レクチャーに参加する機会がありました。最終週には、Pain medicineに関して興味を持ったトピックを一つ選んでスタッフの先生方の前で発表を行い、フィードバックを頂きました。
外来
8:00
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外来開始
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12:00
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休憩
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13:00
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午後外来
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17:00-18:00
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終了
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Acute Pain Serviceは、各科のコンサルテーションを受けて入院患者さんの術後の急性疼痛などに介入を行っているチームです。こちらでは患者さんを直接は担当しませんでしたが、Attendingについて毎日朝の回診を行い、入院患者さんの疼痛の状態を確認しました。新規のコンサルトを受けた時にはそれに同行しました。Attendingから麻薬などについてのミニテクチャーもありました。
Acute Pain Service
8:00
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当直医からの引き継ぎ
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8:30
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回診
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11:00
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回診後の報告、新規のコンサルト、カルテチェックなど
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16:00
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終了
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ほかにPain medicineからコンサルテーションを受けている精神科の先生の外来を見学する機会もありました。疼痛緩和に使われる精神病薬の調整や薬物依存への対処、患者の精神科的問題への介入の様子を見学しました。枠が少ないこともあり、この外来の見学は4週間を通して2回だけでしたが、大変印象深いものとなりました。
ここまで実習の概要を書いてきました。見返すと文字ばかりになってしまいました、見づらいですね…。
記事をもう一つくらい使って、実習で感じたこと、ここで実習をして良かった点などを書いていきます。(つづく)
記事をもう一つくらい使って、実習で感じたこと、ここで実習をして良かった点などを書いていきます。(つづく)
文責 Keigito
pain medicineも入っているWang ambulatory care centerの外観。 すぐ後ろにEther domeがあります。 |
Bulfinch Building。
この中央最上階の部分が、世界で初めて吸入麻酔下手術の公開実験に成功したEther domeです。
平日の使用されていない時間帯は公開されており、不定期のツアーで訪れることもできます。
ちなみに医科歯科の建物にはその手術を描いたレリーフがあります。
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Ether dome内部。
かかっている絵画は歴史的麻酔を再現したもの。
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2016年6月5日日曜日
2016年6月4日土曜日
赤い蝶ネクタイ
そして、ハーバードの学生に(なった気分)
Everything, please!
お久しぶりです!出発前にブログを書いてから、更新が滞っておりました。他の大学に留学した友人にブログ楽しみにしてるね、と言ったのに、自分ができていなかったということで反省も込めて何個か連投します笑(といいつつも、花金の夜にオンコール=夜勤というとても幸せな理由もありますw)
先週でちょうど1ヶ月、Brigham and Women’s hospitalのNephrology division (腎臓内科)での実習が終わりました。まさしくTime flies.で、あっという間にこの留学もはや折り返し地点に来てしまいました!!でも何とか生き延びております!笑
2016年6月1日水曜日
もうすぐ梅雨ですが(ちょっとまじめな)実習報告その3を...
ご無沙汰しております。
ANU派遣学生4・5月組のまのです。
日本に帰国して約5日、やっと気候にも慣れてきて、学外の病院で楽しく実習させていただいています。少し遅くなりましたが、2クール目に回らせていただいた小児外科の実習報告をさせていただきたいと思います!
私は、4月26日から5月20日までの4週間、Canberra Hospitalにある小児外科(Pediatric
Surgery)で臨床実習をさせていただきました。日本では独立した教室として扱われることがまだめずらしい小児外科で、実際のオペに入らせていただきながら多くのことを学ぶことが出来ました。東京医科歯科大学にも新設されるということで、大変楽しみです。
一週間のスケジュール
以下の第1〜4週を一ヶ月の中で一週ずつローテーションしていく。
実習内容
1: Ward Round (WR)
毎朝、小児外科の受け持ち患者全員分の回診を行う。学生は、温度板(バイタルを記載した表)のチェックと報告が仕事であり、先生が患者さんや家族と相談した内容をカルテへ記載することがもとめられることもある。(カルテは紙カルテ)
2:手術
半日で4件程度、終日手術日の場合は一日8件程度の手術が行われる。学生は手洗いをして術野に入ることも出来、先生方の解説を受けながら手術を見学することが出来る。
3:外来見学
週に一回、半日外来見学をする。主に術後フォローがメイン。
4:研究(強制ではない)
Croaker教授のご厚意で研究に参加させていただいた。Hypospadiasについての臨床研究のメンバーに加えて頂き、データの収集、ソート、統計的処理などを行った。
全体の感想としては、
とにかく朝が早かった......。
ですが、かわいい子どもたちに癒され、優しい先生方に囲まれ、毎日とても充実した実習を行うことが出来ました。短い期間でしたがチームの一員として扱って頂き、今まで深く学ぶことの出来なかった小児外科についてじっくりと学ぶ期間を持てた事はとても幸せで実りあることだったと実感しています。朝が早いというハンデは寮の近さでカバー出来ると思うので、外科志望の方や子供が好きな方、研究に興味がある方はオススメな科だと思います。日本ではなかなか学べないレアな科です!
4・5月組
まの
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