2016年4月27日水曜日

出発前夜


みなさん、こんにちは!!
あれ、日本やん!これ海外派遣学生のブログやなかったっけ?と思ったみなさん。そうです!富士山です!笑

まず、こんな写真を載せることとなった経緯から。

実は僕も含めハーバードにて実習する学生は今年10人いるのですが、まだ1人もこのブログに出てきていないということには理由があるのです。。。ここ数年は海外実習としてのハーバード大学関連病院への派遣は、4月と5月に行われていましたが、今年はなんとハーバードのカリキュラムが変わるということで、4月は例年より1学年多く病院で同時期に実習するためキャパオーバーと言われてしましました!orz
 しかし幸いな事に、例年より1ヶ月遅れるだけ、つまり5月と6月に実習できることとなりました。
 今年はHarvardへの派遣はないのかと思ったみなさん、そんなことはありません〜!!!

 そんなこんなありまして不覚にも4月に夏休みが取れてしまった僕は(医科歯科の6年生は夏休みの時期を選べます)、最終学年ということもあり、今しかできないことに挑戦!ということで
  • カンファでの良いプレゼンは声から!というわけで、一人カラオケに初挑戦したり、
  • 緊入が入ってもエレベーターより早く階段で駆け付けられるよう、丹沢主脈日帰り縦走(富士山の写真)で足腰鍛えたり、
  • 海外実習も楽しいけどやっぱり無事医者にはなりたいよね!ということでお参りをしてきたり。


それはそれで楽しい夏休みでした!笑(演習室のみなさん餞別をありがとうございます(^o^))

とはいえ、まだ日本にいるので現地のことについて書くことがありません!笑

そうはいっても海外実習がテーマのブログですので、今回は応募の手順、そして今年の経緯・来年以降の注意点(特にHMS)について書いていきたいと思います。数年前に(提携先ではなくなり)ハーバードへの実習の応募方法が変更されて以来、毎年派遣されるまでがかなり波乱万丈で、あらゆる問題が必ず生じます(泣)。来年以降派遣される方は同級生で情報共有して、わからないことは先生や先輩に聞くなどして無事実習できるようにしましょう^ ^

Harvard Medical School (HMS)関連病院実習開始までの大体の流れ

X-14ヶ月以前

 TOEFLを受け、希望実習先に必要な点数をとる
 今の下級生の子は低学年から勉強されているので釈迦に説法かもしれませんが、TOEFLはどこに行くにしても必須です!早めはやめに準備しましょう。

X-13ヶ月

 自分に本当に海外実習が必要か、現地で何を学びたいのかを考える。
 海外実習をするのは、英語・医学はもちろん、その他の書類やワクチン接種など準備は結構大変。しかも、本当に多くの人の助けがあって初めて、やっと実習のスタート地点にたつことができます。
 ただ、その労力や費用に見合う貴重な経験であると帰国された先輩方は毎年口をそろえて仰っていますので、海外に行くこと自体が目的であってもは学生のうちは良いのかな。

X-12ヶ月 応募

X-11ヶ月 選考

 選考方法は変わり得ますが、私達の時はどこの実習先かを選択する前でしたので全員共通の試験でした。英語での症例検討、日本語・英語の面接などがあります。周りに差をつける、と意気込むよりはみんなで受かろう的な方が短期的にも長期的にも良い気がします。

X-10〜8ヶ月

 協定を結んでいる大学・学外のプログラム(イギリスetc)はこの時期に書類提出が始まります。
 ワクチン接種についてはこの時期から計画的に!!

X-7〜1ヶ月

 FOCUSという留学前準備教育が大学より週1回、実習後に提供されます。 ここでは、前年度の派遣学生によるレクチャーを始め、教科書や論文、または学生が見た実際の症例の症例検討と臨床推論、入院時やフォローアップのプレゼンの方法等を学びます。

X-4ヶ月

 電話面接を受ける(近年はかなり易化傾向という感じでしょうか。極度にビビらなければだいじょぶです)
 Online formを提出する(第1-15希望まで)

X-3〜2ヶ月

 HMS留学希望者は、成績表、Immunization formなどを揃え、EMS(国際郵便)で提出します。
 なお、2ヶ月の滞在でも、実習ですのでVISAが必要となりますので、米国大使館にて書類を提出します(セキュリティがすごい厳しいです...)。取得方法については引き継ぎ資料に詳しく載っているのでそちらを参照してくださいね。

X-1ヶ月

 ローテーションの詳細が4週間ちょっと前に来ます!そうしたら各科に必要な知識を詰め込みます。

X-0ヶ月 いざ留学!!!✈


このように長い準備です。が、今年度派遣学生が遭遇した問題点・注意点等も残しておきます。来年以降の派遣学生が実際に準備する際に参考になれば。。。

・応募のための手数料が、アメリカの銀行のCheckでないとだめ!!
 これは近年問題となっているところで、Applicationの手数料としてアメリカの銀行で発行されたCheckでないと受け付けない(クレジットは×)ということです。実際昨年派遣学生は、1人以外日本の銀行のCheckを発行してもらって提出したところ実習1ヶ月前にRejectを食らって大変だったということでした。個人的にアメリカの銀行口座を持ってる人ってそうそう多くはないですよね〜。。。案の定今年は誰も持ってませんでした。
 そこで、大学のFOCUSを担当されているアメリカ出身の先生にお願いしたところ、大変な作業にも関わらず、Checkの人数分の発行を快く引き受けて下さいました。
 ただ、毎年その先生にお願いするのも申し訳ないですし、これがなくて留学ができない人がいるということになっても残念なので、継続的なプログラムにする以上、今後は大学としての対応が求められると思います。

・連絡先の記入
 プログラムの責任者や教務・事務(OSSU含む)の連絡先を何かしら(VISA、現地での家など)において伝える必要が出て来ることがあるかと思います。ただ、何もお伝えすることなく他人の連絡先を書くとご迷惑をお掛けする可能性があるので、必ず許可を取ってからお伝えするようにしましょう。

・現地での滞在
 今年は変則的に5月6月の実習となったので、寮に入れないこととなってしまいました。その場合Bostonで良い条件のアパート・サブレット・ホームステイ等を見つけるのは骨の折れる作業となります。なので、早めから行動しましょう!

・インフルエンザのワクチン
 これは直近の問題で、先週末からこのことが心配で気が気でない、という感じでした。つまり、
 先日、HMSから実習の案内が来た際に、Flu shotを実習開始日までにアメリカ国内で受けて証明書を持ってくるように言われた
→ネットでは薬局等で受けられるともあったが、実際連絡を取ってみると今季のFlu shotは終了したとのことだった
→どこで受けるべきか困る、しかも病院ではアメリカの保険がないと(派遣学生は旅行保険のみ)厳しそう
ということになりました。
 しかし、Bostonにいらっしゃる本学卒業の脇本先生のアドバイスのもと、HMSに再度連絡すると日本のインフルエンザの英文証明で良いということになり、保健管理センターの先生に例外的に人数分急遽作っていただくこととなりました。保健管理センターの先生と事務の方々に感謝申し上げます。要は、ワクチンはインフルエンザのことも考慮する必要があるよ、ということです。

少し長くなってしまいましたが、いよいよ今日出発です!改めてこのような機会を提供して下さる大学・先生方そして準備の際に大変お世話になりました事務や保健管理センターの方々に本当に感謝申し上げます。
ではちょっと仮眠したら空港に向かいます!See you in Boston ♪

そんしゅう

2016年4月20日水曜日

ラスベガスでの実習と週末

こんばんは!ラスベガスは相変わらず雲一つ有りません。

ラスベガスはカジノのイメージが強いと思いますが、現地の学生・レジデントはカジノには行った事も無い人も多く、平日は12時間以上の仕事&勉強、少ない休日は睡眠・大自然での運動ととても健康的な生活をしているようです。

さて実習も2週間経ち勝手も分かってきました。実習の内容としては

East DayMedical ERと精神病)6 a.m.-6 p.m.
West DayMedical ERと産婦人科)6 a.m.-6 p.m.
Trauma Day(いわゆる外傷外科) 7 a.m.-7 p.m.
Peds EM(小児救急科・別名ピーズ)6 a.m.-6 p.m.
Fast Track Day (トリアージ)6 a.m.-6 p.m.
Conference(クルズス、症例報告)毎週水曜日8 a.m.-1 p.m.

6つのコマのどれかをこなす感じで、基本的に12時間の体力勝負です。全く時間の読めないバスで30分以上かけて通学している為、毎朝は基本的に4時起きで、平日は帰ったらすぐにベッドに飛び込む生活です。

朝はまだこちらも肌寒く、5時にバスを待っている時や、薄明りのなかUMCに向かう時は鳥肌が立ちます。



UMCでは患者の重症度をトリアージナースが1(最重症)~5(軽症)と分類しており、1~3の患者が重症扱いでERに送られ、4,5の患者がFast Trackへと送られ再度トリアージがなされる感じです。トリアージナースの方は一日の100人以上を振り分けるので年間数万人の患者を診るそうです。


①②のEast & West Dayではメジャーな病気からCystic FibrosisやAngioedemaの様なマイナーな患者まで様々な患者さんを診ます。手錠を付けた人、薬物中毒の人、極度の肥満の人、医療費を払えず重症になって運ばれてきた人など文化的・経済的背景を感じます。
 
また③のTrauma DayではGun shotや交通事故などを診ます。ネバダで事故が起こるとUMCに担ぎ込まれて来るため、翌日のニュースに患者が登場する事も多々有ります。また大統領やVIPの方がラスベガスを訪れると、UMCにシークレットサービス(ボディーガードの事)の人が無線機を持ってきていざという時に迅速に準備できるようにスタンバイがなされます。



⑥のクルズス・カンファレンスですが、なんとベーグルを食べながら有ります!!サワークリームが美味しい!



またドクターズラウンジにはスタバのフリードリッパーが有ります。医科歯科にも欲しいですね!!



このような実習を何とかやり過ごすと週末に辿りつけます。

週末はシルクデュソレイユのシアターを見たり、街をブラブラしたり、国立公園に行ったりして回復に努めております。国立公園は余りにも雄大で着いたと思っても、一周するのに3時間以上かかったり、トレッキングコースが片道10時間で途中で気づいたら戻るのが大変になっていたりとハプニング続きですが、地球のパワーを受け取り翌週の実習もやる気になれます。

ラスベガスの街




ドライブ!いざデスバレーへ!GPS代わりの携帯がトレッキングしている間に車の中で温度でやられ、大ピンチに陥りました笑




デスバレー!!



あと6週頑張りたいです!!

2016年4月19日火曜日

CANBERRANS in SYDNEY!!!


最近Canberraに慣れてきてCanberranになりつつあります、よしだまのです。
鳥がうるさいのも、バスが時間通りに来ないのも、空気の乾燥がひどいのも、どうでもよくなりつつあり(笑)、住めば都とはこのことだなあと実感しています。

さて、前回のブログで書いたとおり、先週末はシドニーに出掛けてきました!
シドニー在住の知人の家に泊めてもらい、観光スポットを案内してもらいました。 



Chinatown

横浜中華街ほどの大きさはありませんが、シドニーにも比較的大きな中華街が存在します。$2(180円くらい)でちまきや小籠包などの飲茶が食べられ、美味しいものがもりだくさんのローカルスポットです。かなりオススメ。
 
 



Opera House

シドニーと言えばこれ。実は屋根は白ではなくクリーム色です。夕焼けの時間帯に行くことが出来たのでとても綺麗でした。結婚するカップルのフォトスポットだったりします。






Darling Harbour

元々は貿易港だった場所であり、現在は映画館や水族館、動物園、カジノ、コンベンションセンターなどがある繁華街です。日本で言うところの横浜のような感じでしょうか。Pyrmont Bridgeという橋がかかっており、橋の上から素敵な夜景を楽しみました。

    



Bondi Beach

シドニーで一番有名なビーチ。天候にも恵まれ(27℃!!)、青い海と白い砂、降り注ぐ太陽と戯れて来ました。水着を持ってきていなかった....無念!!!!

    

    



Fish Market

海沿いの都市であるシドニーは、海産物がとても美味しいことで有名です。築地に負けず劣らずの新鮮な魚介類が食べられるフィッシュマーケットでは、とれたてのエビやサーモンを堪能してきました。ピクサー映画のファインディング・ニモにも登場する場所です。

    

 


2泊3日の弾丸旅行でしたが、親切な友人に恵まれ、シドニーの観光地をめいっぱい楽しむことが出来ました。エネルギーも充電できたので、今週残りの実習も一生懸命頑張りたいと思います!

よしだまの

2016年4月14日木曜日

前進あるのみ


こんばんは。サマータイムが終わり日本との時差が1時間となりました。
キャンベラは木の葉も色づき少しずつ肌寒くなってきました。


3週目になり、少しずつオーストラリアでの実習に慣れてきました。
わたしは今神経内科をまわっていますが、病棟で病歴や身体所見をとったり、外来やERを見学したり、個人の裁量で自由に実習をすることができます。
カルテが手書きで最初は戸惑いましたが、慣れとは不思議なもので最近なぜか読めるようになってきました。



週末にはキャンベラの街を散策しています。おすすめスポットを紹介します。


(旧)国会議事堂



白くまばゆい(旧)国会議事堂。
中は様々な展示があり、オーストラリアの歴史について学ぶことが出来ます。
実際に昔使われていた議場にも座ることができるので写真スポットとしてもおすすめ!
















オーストラリアの国章には、カンガルーとエミューが描かれています。

なぜか?

















答えは・・・
カンガルーとエミューは後ろに進めないから!
前進あるのみ、だなんてポジティブ!ちょっと感動しました。


(新)国会議事堂

(旧)があれば(新)がある。

中身はもちろん旧国会議事堂と同じですが、比較的最近にできたこともあり、かなり綺麗です。



屋根は一面の芝生。
気持ちよくて走って転がりました。




Mt.Ainslie

標高842m。夕焼けを見に行きました。
空気が澄んでいて気持ちよかったです。
















長くなったのでここらへんで終わりにしようと思います。
今週末はシドニーへ出かけてきます。

よしだまの

ネオンと砂漠と救急現場

こんにちは。今年から提携の始まったラスベガスにあるUniversity Medical Center of Southern Nevada (UMC)4月と5月に実習をしているザトとホナです。

ラスベガスと言うとカジノが有名ですが、車で少し行くとアウトドアに適した無数の国立公園に囲まれていて比較的物価も安く暮らしやすい所です。(いつか国立公園の紹介もできればと思っております。)

さて自分たちが実習をしているUMCとはどの様な所か?と言うと、ネバダ州で唯一のLevel1 Trauma Center(最重症の外傷患者病院)を備えた救急病院です。外傷患者の8割の方が搬送の過程で空路を使用すると言われております。(東京には3次救急の病院が23個くらいあるのに、日本の全面積の76のサイズのネバダ州一つしかLevel1 Trauma Centerが無い事を考慮すると8割の方が空路を使用するのも納得ですね。)



またUMCは非営利の公立病院で、保険に入る事ができず病気が悪化した人が最終的に担ぎ込まれてくる病院であり、担ぎ込まれてくる方の殆どに所見が認められ、日本とのギャップに驚かされます。ここではどのような症状が見られると聞かれたときに”Nothing”と答えて正解になる事はまず無いので日々鍛えられておりますJ

UMCでのローテーションですが
ザト:4月:ER 4月末:外傷外科 5月:ICU
ホナ:4月:ICU 4月末:外傷外科 5月:ER の予定です。

所で自分達はUMCPulmonary ICUの教授で毎年”Top Doctors”に選ばれている重光先生のゲスト&交換留学の学生としてUMCに居ります。重光先生は病院でKingと呼ばれるくらい人気の先生で、ラスベガス到着初日には先生が表彰される場面も目撃しました。(左から2番目の方が重光先生です)


こちらは土地柄か先生方が皆さんとてもフランクで、一度会っただけの自分にもHi there!!とハグをして下さったり、お昼にとても美味しいカフェテリアにGrab(連れて行く事)して奢って下さったり、色々質問や解説をして下さり、毎日数えきれない笑顔に囲まれて大変充実しております。(詳しい実習の内容は後ほどお伝えします)

ドクターズラウンジ(スターバックもフリーです)



詳しい実習の内容は後ほどお伝えしますが、こちらではカルテを残すのに大変便利なシステムが有ります。1つ目はマイクに話し(Siriの様に機械が自動で音声を文字にしてくれるM*Modalというシステムで)2つ目は、タイプ専門の人に電話し、話したことをカルテにしてもらうシステムです。(下はM*Modalのマイクです。)アメリカほど詳細なカルテが必要とされていない日本のドクターは、果たしてこのシステムを必要とするか微妙ですが、驚くべき精度でした。




美味しい食事の魅力に負けずに体型を保ったまま後6週楽しみたいです。アップデートをお待ち頂けたら幸いです。

2016年4月6日水曜日

タイ臨床実習、2週目! -It's so infectious.-

 こんにちは、タイ組です。Siriraj病院・感染症科での実習も半ばを過ぎて、なんとなく生活が落ちついて来たので、ブログ更新します。

 感染症科(こちらでの正式名はDivision of Infectious Diseases and Tropical Medicine、所属しているスタッフはID departmentと呼んでます)、日本では聞き慣れませんよね。 そもそも感染症科を標榜する医療機関が少ないうえに、感染症専門医はあの病理医よりも数少ない希少な存在のようです。

 タイ×感染症で皆さんは何を思い浮かべますか?・・・やっぱり、そうですよね、HIVです。HAARTという薬物療法が広まったり、HIVの感染対策が進んでいることでAIDS死亡率/HIV罹患率は減少傾向にあるものの、日本とは比べ物にならないほどの数のHIV陽性者がタイにはいます。
その他にもデング熱、C型肝炎(HCV)、結核、種々の薬剤耐性菌など、ホットな感染症は枚挙に暇がありません。

 そんななか、感染症科のドクターたちは日々外来診療と病棟回診、勉強会などで大変忙しそうです。実習はこれらの業務に同行しながら、各症例について学んでいく形で進行しています。少し紹介しますと・・・

感染症外来(ID clinic)…週に1回の感染症科一般外来。1つの大きな部屋の中に仕切りが幾つもあり、卒後3-5年目のresidentから上級医の先生方まで、総出で外来をしています。先週と今週では、・薬剤耐性結核 ・アスペルギルス(カビの1種)副鼻腔炎による眼窩先端症候群 ・細菌性脳膿瘍(膿の塊) ・結核性脊椎炎 といった症例を見ました。

HIV外来(HIV clinic)…週に1回のHIV陽性者のための専門外来。こちらは卒後6,7年目以降位の先生方が担当しています。身体診察や血液中のCD4+細胞数、HIVウイルス量の推移から、患者さんの状態を把握しているようです。HIV陽性でも、薬でコントロールされていれば普通の生活を送れる(かどうかは想像ですが)ことがよく分かる外来です。

HIV回診(HIV round)…外来とは変わって、HIV陽性で日和見感染や悪性腫瘍に罹患した、つまりはAIDSの患者さんへの回診です。AIDS発症と関連があるのか分かりませんが、色々と社会的な問題を抱えている患者さんがいるなあ…といった印象です。

病棟回診(Service round)…臨床各科より感染症科へ相談があり、それに対応する形式の回診。なので外科、内科、ICU、一般病棟、VIP病棟とあちこち巡ります。(Siriraj病院は、敷地は医科歯科大学と同じ位ですが、やたらと建物が多いので慣れないとなかなか大変です) 発熱に関する相談が多いのですが、たまにA型連鎖球菌による壊死性筋膜炎など教科書のような症例も見かけます。



 実習中はマヒドン大学の4年生や米国から来ている学生、医師などとの交流もあり、拙い英語で苦労していますが大変刺激的な毎日です。
通路やエレベーターの扉など、
院内の色んなところで手指消毒が
アピールされています
週末に訪れた"Snake Farm"にて
虹色に光る蛇…
職員がニコニコ紹介してました