2016年5月4日水曜日

(ちょっとまじめな)実習報告 その1


 おひさしぶりです!
 ANU派遣学生4・5月組のまのです。

 こちらは朝晩の冷え込みが厳しくなり、冬の到来を感じさせる気候になってきましたが、5・6月組の学生2人も到着し、4人にパワーアップして楽しく過ごしています。さて、先々週の4月22日で私の最初のローテーションである老年病内科での実習が終了しましたので、簡単な実習報告をさせていただきます。


 私は、329日から422日までの4週間、Canberra Hospitalにある老年病内科(Geriatrics)で臨床実習をさせていただきました。老年病内科には様々な基礎疾患を持った高齢の患者さんがたくさんいらっしゃり、頭の先からつま先まで全身を診ることが出来たため大変勉強になりました。

一週間のスケジュール

 




































実習内容 *は見学型実習
1:Medical Handover
 毎朝講堂で行われている病院全体の引き継ぎのようなもの。前日に救急部門に搬送された症例について解説が行われ、自分が出会っていない症例についても学ぶ事ができる。
2:Geris Handover
 老年病内科で毎朝行われる引き継ぎであり、入院している全患者さんの基本的な情報や今後のプランをスタッフ全員で共有する。
3:Ward Round
 自分の所属グループの回診に参加する。回診では患者さんの状態について先生から質問を受けたり、手書きカルテを書いたり、身体診察をとったりと積極的な姿勢が求められる。
4:Ward Work
 病棟で学生が行える手技は多岐に渡っており、先生方の指導のもと、比較的自由にやりたいものをやらせてもらうことが出来る。
 (病歴聴取/身体診察/認知機能検査(MMSE, RUDAS)/採血/包交/尿道カテーテル挿入など)
5:Short Case
  実際の患者さんに協力して頂き、身体診察を行った結果を先生にプレゼンテーションする。胸部、腹部、脳神経など回ごとにテーマが決められており、診察の取り方だけでなく結果の伝え方まで細かくチェックしていただくことが出来る。
6:Education Meeting
 薬剤師、ナース、他科の医師などによるミニ講義のようなもの。老年病内科に関連するトピックについて、コメディカルからの意見をもらうことの出来る機会であり、学生も質問可能。
7:Tutorials/Mini Case
 老年病内科では学生と教員の少人数制のチュートリアルの機会が大変多く(4)、ケーススタディ、心電図講義、担当症例プレゼンテーションなどについて学ぶことが出来る。



 全体として強く印象に残ったことは.....


とにかく自由!!!



 時間が決まっているチュートリアルなども多くありますが、他の時間は比較的自由であり、手技がやりたければ手技を、図書館で回診の復習をしたければ図書館へ、と自分の興味に合わせて自由に実習を組み立てることが出来たことがとても印象に残りました。また、先生方も生徒個人個人の興味に気を配ってくださり、私が手技をやってみたいと伝えてからはそのような機会を多く作ってくださいました。

     老年病内科、後輩のみなさんにはオススメの科です。


 先週からは小児外科に移り、早起きオペ三昧の日々を送っています。またみなさんにご報告が出来るように残り2週間弱、頑張っていきたいと思います!


まの

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