2016年5月2日月曜日

ネバダの実習についてーICU編


こんにちは、ラスベガスのUniversityMedicalCenterUMC)で実習させていただいているホナミです。ざとちゃんがERについて書いてくれたので、私はICUについて書いてみようと思います。



ICUでは、基本的に、現地の学生と分け隔てなく扱っていただき、彼らに課されるプレゼンやレクチャーもまったく同様に体験することができました。

一日の流れとしては、朝6時ごろ病院につき担当患者さんの夜間の経過の把握とプレゼンの準備をします。写真のシートにある項目(バイタル、呼吸器の設定、使用している薬など)をカルテを見ながらうめて、Neuro, Pulm, CV・・・と臓器システムごとにアセスメント・プランを作っていく形です。抗菌薬や輸液の種類、オーダーすべき輸血の量やタイミング、人工呼吸器のセッティングなどかなり具体的な内容まで考えねばならず一苦労でしたが(しかも何しろ眠い・・・)、朝回診が始まる前にResidentの先生にひととおりさらっていただき解説していただけるので安心です。

朝の回診で使うICU ATTENDING NOTE



その後朝回診での本番に臨みます。この朝回診なのですが、長い時は午後2時ごろまで続きます。ざとちゃんが先日のブログに書いてくれたように、UMCのカバー範囲は広大なため、UMCICUの規模も広大なのです。しかも非常に細分化されており、(Medical ICU, Surgical ICU, Neuro Surgical ICU, Coronary Care Unit etc….)各フロアをすべて回り終わるころには足が棒です。その分、肝硬変などの内科的な疾患から術後の患者さんに至るまで様々な患者さんを担当できて面白かったです。しかも、先生方や現地の学生が回診中に折に触れてチョコやクッキー、ポテチなどをくれたりするので体重は残念ながら減りませんw 
お昼は、先生方や学生と一緒にカフェテリアに行きます。こちらのカフェテリアでのおすすめはハンバーガーです!


具が多すぎてパンがずり落ちちゃってますが、とってもおいしいのです。
その名もUMCBurgerです!

午後は胸腔ドレナージなどの手技の見学をしたり、先生方にレクチャーをしていただいたり、ERからICUに入院することとなった患者さんの診察をResidentの先生とともに行ったりと変則的でした。
ちょうどヘリコプターが着陸するところを慌てて撮りました

アメリカには日本でいう3次医療を担う施設の数が少ないため、UMCのような高次救急医療の拠点には他機関からヘリコプターなどで搬送されてくる患者さんも多くなります。しかも、経済的理由で病院から足が遠のきがちになり、重症になってやっと搬送されるパターンも多いために、非常に複雑な病状の患者さんが集中し、UMCIntensivistたちは超多忙なのだそうです。ですが、現場ではGooda Job!などの明るい言葉が圧倒的に多く、互いに励ましあう雰囲気があります。私のような見慣れない顔を見つけると、どの方も積極的に話しかけてくださり、さらには「困ったことはない?」と気遣ってくださるのも非常にありがたいです。おかげさまで楽しくICUローテーションを終えることができました。来週からのERも頑張ります!

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