こんにちは、5−6月組のAです。
私ともう一人、5月組の学生はGWの始まりとともにCanberraに到着し、5月2日からCanberra
Hospitalでの実習を開始しました。着いてからは4月組の2人にたくさん助けられました。ありがとう! そんな二人もそろそろ帰国です。寂しくなります。。
(病院外観)
さて、私は、5月は血液内科、6月は神経内科で実習をさせていただく予定となっています。大学病院で回らない2科をローテートさせていただけるのは本当にありがたいことです。血液内科の実習内容や先生方の様子等についてはまた別途報告していけたらと思います。
実習を開始した週は配属されたチームの患者さんが少なかったため、若手の先生方とお話しする時間が多くあり、こちらの医療システム等について色々とお聞きしたので私の理解している範囲で書いていこうと思います。
現行の日本のシステムでは、
高校→医学部(6年間)+国試→初期研修医(2年)→後期研修医(専門課程)→専門医…
という形がメインだと思います。(新専門医制度で変わった点もありそうですが…)
一方、オーストラリアでは、下記のような流れになっているそうです。
参考:https://ama.com.au/careers/becoming-a-doctor
(話を聞いているうちに混乱してきたのでGoogle先生に聞いてみました。)
医学部には高校からストレートに医学部に行く人(undergraduate)と、一般大学で3−4年勉強してから医学部に入る人(graduate)の2パターンがあります。学校によってどちらをundergraduateの入学を受け入れているかどうかは異なるようです。ちなみにANUの医学部はgraduateのみを受け入れています。
また、卒業試験はありますが、国家試験のような全国統一の試験はないそうです。(うらやましい・・)
卒業後は、まず1年のInternship(初期研修医に相当?)と1年以上のresidencyがあります。Internの間は決まった期間いろいろな診療科をローテートします。Residencyは、人によって期間が異なっており、専門医取得課程に応募してそれが承認されるまでのようです。どの診療科をどれくらいローテートするかは個人によって違うような印象を受けました。
専門医の課程は主にGP(総合診療医、家庭医に相当?)、Medicine(内科)、Surgery(外科)にわかれています。こちらの医療システムでは、どの患者さんもそれぞれ担当のGPがいて、専門外来(内科or外科)へはGPからの紹介やフォローアップという形での受診となっていることが特徴です。各入院患者さんの病室にも、患者さんの名前、GPの名前、入院している診療科での外来担当医の名前が書いてあることが印象的でした。
Registrarになってからは、一定期間の研修を行ったのち、試験を受けてAdvanced Trainee(略称AT)に、さらに専門医試験を受けるとconsultantという扱いになります。内科に関してではありますが、ATとconsultantは各診療科の専門医として現場で働いています。
病棟は主にregistrar、resident、internから構成されるチームで回されており、consultantの先生が大きな決定は下す形になっていました。
つらつらと書いてきましたが、専門医として働くまでの課程や医療システムそのものの違いなどを実際に見たり聞いたりしながら比較してみると結構おもしろいなと思いました。
ちなみに一番うらやましいと思ったのは、日中勤務の医師の勤務時間が16:30までで、多くの先生が17時頃には「また明日ね!」と言いながら帰っている点です。QOL高い・・
A.
0 件のコメント:
コメントを投稿