2016年7月5日火曜日

いろいろまとめます




2回目の投稿です、しょーごです。



前回の投稿↓
http://2016tmdukaigai.blogspot.co.uk/2016/06/blog-post_22.html

他の医科歯科生は皆日本に帰って、マッチングや卒試などの準備をしている一方で
なぜか一人だけイギリスにおります。

そんなんでマッチングとか卒試は大丈夫なの?とお思いでしょうが
全然大丈夫じゃないです(泣)。


という訳で日本でこれを読んでいる同級生の時間を奪うべく(それ以上にこれを書いている私の時間が奪われていますが)、この2カ月の実習をまとめさせていただきます。





Ⅰ 選考について

医科歯科での選考についてはそんしゅーくんがまとめてくれています↓
http://2016tmdukaigai.blogspot.co.uk/2016/04/blog-post_27.html

これに加えてイギリスに行くためにはJMEF(医学教育振興財団)という団体の選考も通らなければいけません。

ということでアメリカとイギリスに両方行くための準備などについて書きます。



~4年3月 CBTと同じ時期にTOEFL iBTを受ける。勉強が大変
5年4,5月 医科歯科の留学派遣生を決める書類審査と面接。これも用意が大変
6月 JMEFのプログラムでイギリスに行きたい人はここでIELTSを受ける。勉強が大変
7月 JMEFの一次審査のために書類を作る。少し大変
9月 二次面接のために色々勉強する(英語での口頭試問あり)。勉強が(略
そのあとはVisa(二カ国分)とかHMSの電話面接とか色々あってなかなか出発まで気が休まりません。

さらに私の場合、イギリスのVisaが1カ月前に必要になって急遽アメリカから帰るハメになりました。その時は前世で悪いことでもしたかな?って感じでした笑


多分歴代の海外派遣生の中でも、準備時の苦労と、偉い方々を巻き込んだ度合は最高レベルだと自負しています爆





Ⅱ ざっくりと2つの実習の良かったところ



Ⅱ-1; アメリカ、ボストン、Massachusetts General Hospital (MGH)、小児神経科



Ⅱ-1-a; 実習

・1カ月でもハーバード医学生になれたという事実でドヤれる(特に親が本当に喜んでくれたので親孝行できたかなという喜び)

・MGHは世界No.1なのでそのブランド病院で実習できたという事実でまたドヤれる

・実際MGHは地域の中核病院なので症例が豊富だし稀なものも沢山経験できる

・小児神経科といえど、神経内科のすごいカンファレンスに沢山参加できてすごく勉強になる。NEJMというすごい医学雑誌に掲載されるCPCに参加したときは、すごいと思った(小並感)

・MGHで働く医師のほぼ全員がハイレベルの研究と臨床を両立していて、すごいと思った(小並感)

・プレゼンの機会も多く与えていただいた



Ⅱ-1-b; 実習外

・ボストンが良い街。海沿い、川沿いに並ぶレンガ造りの街は美しい。(強化版横浜とイメージしてください)

・シーフードがうまい

・ハーバードやMITのキャンパスを歩くだけでも楽しい。(ボストン通ならボストンカレッジという大学に行ってみよう。キャンパスが凄すぎて少し泣いた。笑)

・ボストンには多くの大学があるが、多くの医療施設や研究施設もあり、優秀な医療関係者や研究者が集まるので非常に刺激的。特に現地ではたくさんの日本人医師の方や研究者の方の貴重なお話を伺うことができた。

・意外と他大の医学部からも沢山の学生が実習にきていたので彼らと親交を深められた。

・バドミントンができ、それを通じて現地の人と交流を深められた。







Ⅱ-2; イギリス、リーズ、St.James's Hospital (SJH)、腫瘍内科



Ⅱ-2-a; 実習

・腫瘍内科(Oncology)という日本ではあまり盛んでない診療科で実習できた(腫瘍内科とはざっくりいえば腫瘍に化学放射線療法を行う科のことです)

・SJHの腫瘍内科はヨーロッパで最大級(腫瘍内科だけで300床、腫瘍内科医が80人前後)なので腫瘍内科を経験するには最高の場だった

・全身のあらゆる部位の腫瘍の症例を経験することができた。

・たくさんのClinical Trailが行われていたので、その実際を見ることができた。

・先生がひじょーーーーーーーーーに優しく、こちらのリクエストをほぼ全てかなえてくれた。
GP(総合診療医)のクリニックでの実習も斡旋していただいたし、血液内科でも実習させていただいた。ちなみに調子にのってAcute Haematology(血液内科救急)の夜勤に参加したら本当に辛かったので二度とやりません。



Ⅱ-2-b; 実習外

・リーズが良い街。人も多すぎず、都会過ぎず田舎過ぎず。丘から見るレンガ造りの街は美しい。(強化版軽井沢とイメージしてください)

・リーズ大学がInternational eventsを盛んに行っており、それを通じて本当にたくさんの友達ができた。イギリス人、フランス人、スペイン人、スロヴァキア人、ポーランド人、ルーマニア人、サウジアラビア人、ボツワナ人、インド人、タイ人、マレーシア人、インドネシア人、シンガポール人、ニュージーランド人、中国人、台湾人、そして日本人とまさしくInternationalな交流を行った。

・パブでEURO2016を観戦するのが楽しかった。

・バドミントンがボストンより遥かに盛んだったのでかなり精力的にバドミントンできた。もちろんそれを通じて現地の人と親交を深められた。

・学生に対する大学側のHospitalityがすごかった。大きなジムが無料が使えたり、図書館が半端なくきれいだったり、自転車を安く借りられたり。

・イギリスがEUを離脱するという歴史的なイベントがあったときにイギリスにいたというのはいい思い出です。笑











という感じでした。もちろんこれらは概略なので細かい話はまたいつか!(←しない)







おまけ

今回の実習では医療知識以外にも、医療制度に関して本当に真逆の位置にあるアメリカとイギリスで実習することで、医療制度に関する様々な考えを知ることができました。



まあだからと言ってそれを偉そうに語れる身分でも、「日本の医療制度はこうあるべきだ!」みたいな提言をできる身分でもないので、これから日本に帰ってしばらくは研鑽を積み、いつか今回の経験を踏まえて明確なアクションができればいいな、と漠然と思っています。





ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。

しょーご


0 件のコメント:

コメントを投稿