度々連投すみません。もはや自分のブログ書きなよと思ってしまったあなたは、本記事を飛ばして他のより参考になります投稿を御覧ください笑。一応後輩に残すためという大義名分のもと自分が書きたいことを、オンコールにて次に呼び出しがかかるまで徒然なるままに書きます。
毎年写真撮影場所となるGordon Hall前の広場にて。 ここではアップできないくらい良い写真を学生一同たくさん撮影しました |
今回は前回、前々回引き続き、1ヶ月目の実習についてです。
前回書いたように、ICU Nephrolgyはその名のごとく日本のICUと腎臓内科の中間のような感じでしょうか。Attendingの先生もICUの先生であったり、ICUとNephrologyの2つの専門分野を持っていたりします。
前回書いたように、ICU Nephrolgyはその名のごとく日本のICUと腎臓内科の中間のような感じでしょうか。Attendingの先生もICUの先生であったり、ICUとNephrologyの2つの専門分野を持っていたりします。
この科のAttending (指導医)は基本的に多くても年の1/3-1/4程度しか臨床(病棟・外来)に出てくることはなく、あとは研究に従事するようです。
実習内容は科によるのはもちろん、指導医のスタンスによってかなり変わるようです。
例えば僕が初めの2週間ついていた指導医の先生はかなりのお喋り好き。Program directorということもあり、ICUの病棟のほとんどの人を知ってるんじゃないかというくらい他の科のスタッフに声をかけては、医療に関係ないお話をしていました笑。しかもなぜかかなりの日本好きで、朝回診は日本語で「おはよう」からいつも始まりました笑
ある日の回診で、聴診器の先を耳の後ろの骨(乳様突起)にあてているのには、笑いをこらえるのに必死でした汗..。さすがにアメリカの聴診器でも骨導では...と先生に突っ込むことはできませんでした笑
しかし、ある日私に「自分が病院で本当に困っている時に助けてくれるのは、薬でもなく機械でもなく、Coworkerだ」とコミュニケーションを日頃からとっておくことの重要性を教えて頂き、最近は本当にそれを実感する日々を送っています。
■ 巷で噂の「屋根瓦方式」の教育について。
Wikipedia『瓦』より引用. GFDL, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=301991 |
始めの2週間は何かと想像していた実習とは若干異なりましたが笑、一方で後半2週間の先生は非常に教育的な先生でした。
アメリカの医学教育システムは医科歯科を初めとしたいくつかの日本の大学が導入しようとしていることは周知のことかと思います。
その際よく取り上げられる「屋根瓦方式」ですが、実際どういうものなのでしょうか?
学生参加型教育を肌で感じ、その疑問の答えを見つけることは今回の留学の目的の一つとしていましたので、ここに簡単に綴っておきます。
まず簡単にこの屋根瓦方式とは、Attending(指導医)がFellow(後期研修医)を、FellowがResident(初期研修医)を、Residentが学生を教えるというようにすぐ上の医師がその下の医師を指導する教育体制です。実際にこちらではAttendingとラウンドしていると、しばしば以下の様な質問やコメントが次から次へと飛んできます。「高カリウム血症の治療を5つ言ってみて」「ではそれらの治療は常に行っていいのか?」「ESRD (末期腎不全)の患者さんにそれは意味があるのか」「Caの作用機序について調べておいてね」。
もちろん全ての質問に対してその場で答えることは厳しいことがありますので、その場合はいつでも種々のオンラインのリソースにアクセスすることができ、そこで調べた知識を含めフィードバックすることで更なる指導を受けることができます。さらに、現地の学生を観察してみると、ほぼ主治医としての立場でのカルテの記入や、患者の診断治療プランの提案、電話でのコンサルトの応対や他科への相談、そして前医に対して診療情報の請求など、手技以外であれば基本的に行い、そしてその対価として指導医からFeedbackや更なる提案も含めた教育を受けるというように、Give & Takeの関係にあるように感じました。 つまりその双方向の関係のもと、学生側の役割の大きさにも焦点があてる必要があるように思われます。
ちなみにこちらの学生については、まだまだ書きたいことはありますが、とりあえず今週回っているMGHの脳外科(2ヶ月目ローテーション)が本当にすさまじい?ため、それも含めまたいつか落ち着いた頃に書きます。
ところで、今回のお題の蝶ネクタイ。特にここで書くべきことでもないのですが一応。
まるでコナンの蝶ネクタイ、といわんばかりのワインレッドの生地の上に、 BWHという多数の病院のマークの圧倒的な存在感。 |
先ほどの日本好きのAttendingに、先日いきなり”This is for you.”と赤い蝶ネクタイ(Bow tieといいます)を頂きました。明日から必ずつけて来なさい。ということでした。確かにAttendingの先生は毎日蝶ネクタイだったのですが、病院内で他に蝶ネクタイの先生はあまりいません笑。
実際に自分で結ぶタイプの蝶ネクタイは初めてだったので、回診後いつも待機している医局のような場所で必死にYoutubeを見て結び方を覚えました。次の日からは回診に回る際に”We’re from renal.”と言わなくても”From renal, right?”と聞かれるようになりました。うーんこのためだったのかは分かりませんが、まずは見た目からということでしょうか..
でもそれからしばらく僕が"Hi Dr. A!”(AはAttendingの先生の名)と呼ばれてました。だから違うって...
はじめはめちゃ恥ずかしかったですが、次第と慣れるものですね。患者さんにも診察の後に”Good job! Good bow tie!”と言ってもらえるようになりました。うーん、でも先生の伝言通り、帰国したら日本でも普及させようか...笑
そんしゅう
そんしゅう
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