2016年6月4日土曜日

Everything, please!


 お久しぶりです!出発前にブログを書いてから、更新が滞っておりました。他の大学に留学した友人にブログ楽しみにしてるね、と言ったのに、自分ができていなかったということで反省も込めて何個か連投します笑(といいつつも、花金の夜にオンコール=夜勤というとても幸せな理由もありますw)

 先週でちょうど1ヶ月、Brigham and Women’s hospitalのNephrology division (腎臓内科)での実習が終わりました。まさしくTime flies.で、あっという間にこの留学もはや折り返し地点に来てしまいました!!でも何とか生き延びております!笑

 これまであまりHMS (Harvard Medical School)に関する情報が無かったので、まずそちらから。 

ボストン湾に注ぐCharles川。 Harvard collegeやMITは川の向かって左手、HMSや病院群は右手にあります

 HMSでの実習は4週間おきで、今年は学生10人が1ないし2ヶ月、関連病院である
  • MGH (Massacheusetts General Hospital)
  • BWH (Brigham and Women’s hospital)
  • BIDMC (Beth Israel Deaconess Medical Center)
  • BCH (Boston Children's Hospital)
をメインに回ります。希望の科は15希望まで出しますが、今年の医科歯科生の受け入れ状況を見てると、なかなか希望どおりにはいかないのが現状です(^_^;)
 ただ、現地の学生に聞くと今年からカリキュラムが変わっているということなので、それも関係しているかも。

実習最終日、Brigham and Women’s hospitalの概観。左手のブロックの一連の建物と写真を撮影している建物が全てBWHで、約800床と研究棟のコンプレックスがあります

 このように非常に大きな病院の建造物群ですが、さらにすごいのは、ハーバードの関連病院それぞれが大きな研究棟を有しており、それとはまた別にHarvard Medical Schoolの研究棟も存在するという、もはや大学というよりはHarvardという名前で結ばれた非常に大きなシステムを形成しています。


 今回はこちらBostonでの実習内容第一弾と、こちらの食事について。

まずは食事から!

 食事は、初めは日本から持って来たものや友人に貰ったもので繋いでいました(ありがとうございます!)が、最近ではこちらのジャンキーな食事が美味しく感じるという、錯感覚?に陥っております。

 ただ嬉しいことに、実習中のお昼ごはんは、病院での食事はカンファがあることが多く、その際は食事が出ます。サラダラップやピザ、ベーグルやカレーなどどれも美味しいです(^o^)
 なお腎臓内科は週に3回でしたが、他の科を回っている友人によれば毎日出るという科もあるようです!日本にも導入して欲しい制度の一つですね笑。

 あと最近はタコスにハマっています。こちらではメキシコが近いからか本当にタコスの店が多く、スーパーでもトルティーヤが安く手に入るので、本当に便利です^ ^

 ちなみにこちらではHMSの派遣生が週1回程度集まって勉強会を行っているのですが、前回はみんなでタコスを作って食べました!手軽に作れて美味しいので良いですね ♪

第一回勉強会はHMS libraryの一室で開催されました。みんな真剣な様子。。。?

 そういえば、タコスのチェーン店Chiipotleでは、中身を好みに合わせて入れることができ、チェーン店の割には比較的リーズナブルで美味しく食べれます。もっとも美味しいタコスの店もありますが、是非お試しあれー
ちなみに私には数年前に、こちらボストンで10 × X kg成長したという、尊敬する兄がいます。その兄に留学前に教えてもらった魔法のコトバ”Everything, please!”を店員さんの前で唱えると、まあ、なんということでしょう!瞬く間にお腹も心も満足、栄養たっぷりで、かつ数日後には着実にお腹周りも BIGになれる幸せのレシピです


 

□ハーバードな一日

 BWHのNephrology divisionには大きくDialysis, Transplant, Consult, そして僕が勉強させて頂いたICUの4つのServiceがあります。2週間ごとにFellowとAttendingが交代するという具合です。
 私の一日の流れとしては、朝から

6:30〜Fellowとラウンド
8:00〜週2回で朝カンファ
9:00〜Attending (指導医)とラウンド
12:00〜水曜に昼カンファ
13:00〜中心静脈カテーテル留置など、透析導入の準備
17:00 帰宅

という感じです。朝は若干早く、昼間は結構やることがつまっていますが、17時にはさーーっ しーーん という感じで皆さんいなくなります。良いですね〜(オンコールの先生はいらっしゃいます)

 私達の仕事としては、簡単に言えば悪化した腎機能を回復させることですが、ICU nephrologyの名のごとく、ICU/Critical Care Medicineの一員としての全身管理に携わります。それに付随する心機能・呼吸機能・肝機能を含めた臓器障害、そしてNa, K, Caなどの電解質異常や体液分布の異常などを多面的に考慮し、輸液や利尿剤を始め、CVVH(持続的静静脈血液濾過)、HD(透析)等の武器を使い直していきます。

 Dr. Houseをご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、腎臓内科には腎臓だけにはとどまらない知識の幅広さに学問としての奥深さがあるのかなぁと思います。

BWHは病床数としては医科歯科病院と同じ程度ですが、MICU (Medical ICU), SICU (Surgical ICU)など合わせるとICUだけでもおそらく100床くらいあるのではないかというほどなので、チームには常に8-15人ほどいるので、比較的多くの急性患者さんをみることが出来るのも特徴です。

ICUを含む病棟は「どかん」という表現がぴったりだと思うのですが、友人からは上から見たらクローバーでしょというオシャレな答えが返ってきました 

そんしゅう

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